#0008 銀行内部のイジメ~いじめを受けた私のリアル

銀行の裏話

こんにちは。

ワタナベミエです!

今日は少し重たい話になりますが、

私が銀行でイジメを受けた体験をお話ししたいと思います。

銀行という職場は、一見すると安定していて秩序が保たれている印象があります。

しかし、その内部では時に学歴や性別を理由とした不平等な扱いや、個人への理不尽な態度がまかり通ることがあります。

これは、私自身が経験した出来事をもとにしたお話です。

同じような問題を抱える方々への参考や、社会全体への問題提起となれば幸いです。

学歴重視の支店長との出会い

私はこれまで努力を積み重ねて融資の責任者のポジションを任されるまでになりました。そして、成果を出してきた自負もありました。しかし、ある支店に異動になった際、その自信は大きく揺らぐことになりました。

その支店の支店長は、極端な学歴重視かつ女性蔑視という価値観の持ち主でした。 私のこれまでの実績やスキルではなく、「女性」ということだけを理由に、全く畑違いの仕事を任命されました。その判断に納得できず、悔しい思いを抱えながらも、それでも「なんとか仕事ぶりで見返してやる!」と決意して仕事に取り組んでいました。

心と身体をむしばむ職場環境

しかし、その努力も虚しく、仕事の評価は上がるどころか、何かにつけて仕事内容にケチをつけられるようになり周囲からの風当たりも強まる一方でした。 だんだんと体調も優れなくなり、微熱が続く日々をやっとの思いで出勤する状態でした。朝起きるのも辛くなり、身だしなみに気を遣う余裕もなく、ある日には上下違う柄のスーツを着て出勤してしまうほどでした。同僚からの指摘を受けてやっと自分の姿に気づくという状態でした。

こうした状況の中、同僚からは次第に冷たい目で見られるようになり、「お前がちゃんと仕事しているか監視してやる」とか「責任者のくせに部下の面倒も見れないのか」などと酷い言葉を浴びせられることもありました。

特に男性職員の一部からの嫉妬ややっかみが原因だと感じていました。私が「統括として最も優秀である」と本部から評価されていたことが、彼らにとっては気に入らなかったのだと思います。

性別・学歴に基づく差別的な言動

さらに、性別や学歴を理由にした差別的な発言も少なくありませんでした。 管理職への昇進を希望した際には、支店長から「その学歴で管理職になれると思ってんの?」と人前で大きな声で言われたこともあります。また、会議で発言するたびに「そんなことが本当にできると思っているのか?」と一斉に反対意見を浴びせられたこともあり、私は次第に発言すること自体がとても怖くなっていきました。

私が他の男性より階級が高く、融資担当としての実績も豊富だったことが、さらに妬みやひがみの対象になったのは間違いないでしょう。「こいつは攻撃していい対象だ」という認識が広まると、あっという間にみんなから嫌がらせされる対象になるのです。ターゲットが決まったときのその同調性と攻撃性はすさまじいものです。

イジメている本人たちにその自覚はないと思います。会社の中というある意味密室の中で繰り広げられるイジメというのは、銀行に関わらずどこの会社でもあると思います。特に集団になったときに攻撃性を現す人は本当に醜い存在だと感じました。

内部監査とその結末

そんな中、銀行内部で監査が行われ、監査員が私の状況を本部に報告してくれる機会がありました。私が融資担当としてその支店に配属されたにもかかわらず、その職務から外され、不当な扱いを受けていることを指摘してくれたのです。しかし、本部はその事実を内部で封印し、私を他の支店に異動させることで事態を収めてしまいました。いじめを行った側の職員誰一人として処分されることなく、こうして問題は幕引きされました。

職場環境の改善に向けて

このような経験を通じて痛感したのは、「表向きの男女平等や人事評価」と「実際の職場環境」が必ずしも一致していないという現実です。日本では、性別や学歴、年齢といった属性による固定観念が根強く残っている職場も少なくありません。 さらに、それがいじめやパワハラとして表面化し、個人の健康やキャリアに深刻な影響を及ぼすこともあるのです。また、そのことが表沙汰にならないように事なかれ主義で内部で封印してしまうことも多々あると思います

企業や組織は、ただ表面的な「ダイバーシティ推進」ではなく、実体を伴った公平性を保つ仕組みを整備する必要があると思います。個々の職員が不当な扱いを受けた際に、声を上げることができる仕組みや、問題を解決するための透明性のある対応が求められると思います。

一方で、実際自分がいじめを受けてわかったことは、人間は追いつめられると声を上げることもできずに、どんなに辛くても身体を引きずってでも会社に出勤してしまうということです。私の勤務する会社もそうですが、定期的な監査など表向きな対応はとられていても実際はそれが機能していないことが多いのではないかと思います。

最後に

私自身、この経験を乗り越え「今も前向きにキャリアを歩んでいます!」 とかっこよく締めたいところですが、今でも融資の仕事は好きですが、以前抱いていたようなもっと仕事を頑張ろうとか良い会社にしようといった志しは全くといっていいほど心の中から消え去りました。

しかし、同じような悩みを抱えている方にとって、「誰にも話せない」「逃げ場がない」と感じる状況は非常に辛いもので、身をもって体験した私としてその辛さは理解できます。もしかするともっとひどい状況に身を置かれて苦しんでいる人もいるのではないかとも考えます。

この記事が、同じような境遇の方の励みとなり、解決にはならなくても同じ苦しみを味わう人に少しでも寄り添うことができれば良いと思っています。


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