こんにちは。
ワタナベミエです。
経営者の皆さんは銀行で融資の相談をしていて、「この担当者は話を理解してくれているのかな…」とか「全然連絡がないけど、融資の話は進んでいるのかな…」と不安を感じたことはないでしょうか?
今回はそんな不安を感じて、融資担当者を変えてほしいな~思った時に参考にしていただきたい内容です。
融資担当者を変えたいと思う実例
銀行の融資取引において、担当者への不満や悩みが生じることは少なくありません。
以下に実例を交えながら、よくある背景を説明します。
転勤による引き継ぎトラブル
銀行員は通常2~3年で転勤があり、その際に後任者への引き継ぎが不十分でトラブルが発生することがあります。
例えば、新しい担当者が前任者の話を正確に把握していなかったために、融資条件が曖昧になり、お客さまとの間で誤解が生じることもあります。
若手行員への担当の割り振り
比較的、売上が小規模な会社の場合、若手行員の融資経験を積ませる機会として担当先を割り振ることがあります。
しかし、融資の知識や経験が浅い担当者の場合、融資の進め方や提案力に不満を感じる経営者もいます。
銀行員の資質や態度に関する問題
中には、融資担当者の資質や態度に不満を感じるケースもあります。
具体的には、「こちらの事情を理解せず、一方的な提案しかしない」「コミュニケーションが取れない」といった具合です。
お客さま側の問題
逆に、お客様側が無理な要求をしたり、融資に必要な書類や情報を提供せず、担当者とスムーズなやり取りができない場合もあります。
このようなケースでは担当者変更だけでは解決しない可能性があります。
シニア行員の増加による影響
最近では定年後も働くシニア層の銀行員が増えており、彼らが担当に就くケースもあります。
一部ですが、中にはやる気やエネルギーが感じられない担当者の対応に不満を抱くお客様もいます。
融資担当者を変更するメリットとデメリット
担当者変更を検討する際には、以下のメリットとデメリットを理解しておくことが重要です。
担当者を変更するメリット
- より経験豊富で会社の状況に合った担当者に変更することができる。
- コミュニケーションがスムーズになることで、取引全体が効率化する。
担当者を変更するデメリット
- 新担当者への引き継ぎが十分でない場合、過去のやり取りが曖昧になり、最初から説明しなければいけない場合がある。
- 銀行内部で担当者変更が「クレーム対応」と受け取られる可能性があり、お客さまの印象が悪化することもある。
- 新担当者との信頼関係を構築するまでに時間がかかる。
融資担当者を変更する方法
融資担当者を変更するには、以下の手順を踏むことをお勧めします。
- 現在の担当者に不満を伝える→まずは担当者に率直に気持ちを伝えましょう。多くの場合、担当者が誠実に対応し、解決策を提案してくれることもあります。
- 上司や支店長に相談する→担当者自身で解決が難しい場合は、支店長や融資課の責任者に相談します。この際、不満を感情的に述べるのではなく、具体的な理由と改善してほしいことを伝えることが大切です。
通常は、お客さまの意向を受けて支店内部で担当者を変更することを検討しますが、場合によっては要望が通らないこともあります。
担当者変更後に気をつけるべきポイント
担当者を変更してもらった場合、新しい関係を円滑に築くために次の点に注意しましょう。
信頼関係の構築
新担当者に対して自社の事業内容や経営方針をしっかり説明し、相互理解を深めるよう努める。
情報共有の徹底
過去の取引履歴や重要な資料は、自らも確認し、必要に応じて新担当者と共有します。これにより担当者同士の引き継ぎミスを補完できます。
銀行との関係維持
担当者変更による摩擦を避けるため、銀行全体との関係を悪化させないよう、あくまで前向きな姿勢を示しましょう。
まとめ
円滑な取引関係を築くために融資担当者の変更は慎重な判断が必要ですが、状況次第では取引をより良くする機会となります。
そのためには、問題の原因を冷静に分析し、担当者変更が本当に必要かどうかを検討することが重要です。融資担当者は2~3年程度で異動があるので、無理に波風を立てて変更する必要がないこともあります。
もし、どうしても変更したい場合は、新担当者との信頼関係を築き、スムーズな取引が継続できるよう努めましょう。銀行との取引は長期的な視点が求められるものです。
担当者への不満があっても、まずは話し合いで解決を目指し、必要ならばその上司に相談するなど、適切な手順を踏んで解決策を探ることが重要だと思いますので、ぜひこの記事を参考にしていただければ幸いです。
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