#0025 【経営者の方必見】信用保証協会との上手な付き合い方

融資の話

こんにちは。

ワタナベミエです。

本日は信用保証協会の融資についてのお話です。

新規で創業したときや、比較的小規模な会社の経営者の方が融資を受ける際に、「信用保証協会」という言葉を聞いたことがありますか?


信用保証協会付の融資とは?

中小企業が事業資金を調達する際に、信用保証協会が保証人となることで、融資を受けやすくするための公的機関です。※中小企業であっても、一部対象外の業種もあるので、詳しくは取引先の金融機関にご確認ください。

企業が直接銀行からお金を借りる「プロパー融資」と異なり、信用保証協会が間に入ることで、銀行にとっての回収リスクが軽減されます。これにより、創業間もない会社や財務基盤が弱い企業でも融資を受けやすくなります。

信用保証協会は、融資額の80%もしくは100%を保証します。

信用保証協会を利用する対価として、企業が保証協会に信用保証料を支払う仕組みになっています。

万が一、信用保証協会付の融資が返済できなくなった場合は、その会社に代わって、信用保証協会が銀行に融資残高を一括で支払ってくれます。

これを代位弁済と言います。

信用保証協会が自分の代わりに、銀行に融資残額を払ってくれたからといって、その会社の返済義務がなくなったことにはなりません。銀行に支払ってもらった融資の残額を、その後、信用保証協会に返済をしていくことになります。

代位弁済が行われると、その記録が残るため信用情報にも影響し、そのあとの銀行の融資審査にも制約が生じる可能性があります。

※一般社団法人全国信用保証協会連合会のHPを参考にしています。


経営者が信用保証協会の融資を嫌がる理由

一部の経営者が信用保証協会付融資を敬遠する理由には、以下のような点が挙げられます。

  1. 信用保証料を払いたくない
    信用保証料は会社の財務状況や利用する制度、借入金額、借入期間によって変動しますが、それを負担に感じる経営者の方もいます。
  2. 信用力がないと思われる
    「保証協会を利用するのは、小規模で信用力が低い会社だ」という誤解が一部にあります。
  3. 一度使うと次の融資も保証協会が必須だと思っている
    保証協会付の融資を受けたら、次回も保証協会を使わないといけないと考える方がいますが、これは誤解です。状況に応じて、プロパー融資の検討も可能です。
  4. 金利が高いと感じる
    信用保証料に加え、銀行の金利が加わるため、総コストが高いと感じることもあります。
  5. 手続きが面倒
    保証協会の審査には追加書類が必要な場合があり、その点を煩雑だと感じる経営者もいます。
  6. 保証協会の空枠を確保しておきたい
    会社の業績や財務状況が悪い場合、プロパー融資が認められない可能性があります。保証協会の融資だと比較的審査が通りやすいと考え、いざというときのための安心枠として捉えている経営者もいます。
    ※実務面では、保証協会の融資であっても、返済の目途が立たない場合などは、保証協会の承諾が得られない場合もあります。

信用保証協会付融資のメリット

一方で、信用保証協会付融資には以下のような利点があります。

  1. 信用保証料は損金算入可能
    信用保証料は税務上、経費として処理できるため、実質的な負担軽減が可能です。
  2. 低金利の融資が可能
    自治体の制度融資と組み合わせることで、プロパー融資よりも低金利で融資を受けられる場合があります。現在のような金利上昇局面では特に有利です。
  3. 次回はプロパー融資も検討可能
    保証協会付の融資実績をつくることで、銀行からの信用力を高め、将来的にプロパー融資の可能性を広げる効果もあります。
  4. 融資実行までが早い
    保証協会付の融資は支店長の権限内で承認されることが多く、プロパー融資よりも迅速に実行される場合があります。
  5. 融資の実績作りに役立つ
    新規創業者や小規模事業者にとって、保証協会を活用した融資は実績作りに最適です。既存の融資の返済実績を積み上げることは、将来の融資交渉で大きな武器となります。

信用保証協会の融資を上手に活用する方法

信用保証協会付融資を適切に活用するためには、以下の点に注意してください。

  1. メリットを最大限に活かす
    信用保証料の損金算入や制度融資の低金利を上手に活用し、コストを抑えましょう。
  2. 事業計画書を充実させる
    審査時には事業計画書が重要になります。しっかりとした計画書を作成することで、融資審査がスムーズに進みます。
  3. 銀行担当者に積極的に相談する
    将来的にプロパー融資を希望するのであれば、保証協会付融資の後のプロパー融資へのステップアップを相談しましょう。銀行も成長する企業を支援したいと考えています。
  4. 書類提出の手間を減らす工夫をする
    経理体制を整え、試算表や受注明細表などの必要書類を常に準備しておくことで、手続きの煩雑さを軽減できます。
  5. 銀行の融資担当者を通して相談する
    稀に、直接保証協会に出向いて融資の相談をする経営者の方がいますが、必ず、銀行の融資担当者を通して融資の相談をするようにしてください。

まとめ

信用保証協会付融資には、経営者にとってデメリットと感じる点もありますが、多くの中小企業にとって成長のステップとなる重要な手段です。

信用保証料の支払いや書類の準備が負担に感じることもありますが、それ以上に低金利や信用力向上といったメリットを享受できると思います。

経営者の皆さんには、ネガティブなイメージにとらわれず、自社の状況に合わせて賢く活用することをおすすめします。

信用保証協会付融資を上手に利用して、事業の成長に役立ててください!

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