こんにちは。
ワタナベミエです。
今回は「つみたてNISAはどこの金融機関で申込みするのが一番いいのか?」 というテーマでお話したいと思います。
つみたてNISAとは?
つみたてNISAは、少額からコツコツと長期的に投資を行うことができる制度として、今、とても注目されています。
一方で、「ネット証券で申し込むべきか、銀行の実店舗で申し込むべきか」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、それぞれの選択肢のメリットとデメリットを整理し、どちらがあなたに合っているのかを考えてみたいと思います。
ネット証券で申し込む場合
ネット証券のメリット
ネット証券を利用する最大のメリットは、その利便性とコストの安さです。具体的には以下の点が挙げられます。
- つみたてNISAの商品が豊富
ネット証券では、銀行よりも多くの投資商品が揃っており、自分に合った商品を選びやすいです。 - 信託報酬(手数料)が安い
銀行よりネット証券の方が手数料が安く設定されている商品が多いため、運用中のコストを抑えられます。 - いつでもどこでも申し込める
初めての申込みでもネット環境があれば、店舗に行かずに24時間いつでも申し込みや運用の管理ができます。忙しい人にとって大きな利点です。 - 操作が簡単で直感的
スマホやパソコンの専用アプリは、初心者にも分かりやすい設計がされています。 - 多様な投資が可能
投資信託以外に国内株式やETF(上場投資信託)など、より多くの投資先を選べる点も魅力です。 - クレジットカード積立が可能
クレジットカードと連携して積み立てると、ポイントが貯まり、さらにお得に資産形成を進めることができます。 - 勧誘の電話がない
ネット証券は電話勧誘がなく、自分のペースで投資ができます。 - 情報が豊富
ネット証券のサイトには、投資信託の商品情報やランキング、コラムなどが豊富に掲載されており、情報収集が容易です。
ネット証券のデメリット
一方で、ネット証券には以下のようなデメリットがあります。
- 操作に不慣れな人には難しい
申し込みや取引のすべてを自分で行う必要があるため、スマホやパソコン操作に不慣れな人にはハードルが高いです。 - 投資の基礎知識が必要
初心者がいきなり始めるには、基本的な投資知識を学ぶ必要があり、手間に感じることがあります。 - 商品が多すぎて迷う
選べる商品が豊富すぎて、どれを選んでよいか分からなくなるケースもあります。 - カスタマーサポートが限定的
電話やチャットでのサポートはありますが、対面で相談できないため、初心者にはやや不安を感じることがあります。 - セキュリティ面の懸念
ネットでの取引に慣れていない方は、不正アクセスや個人情報漏洩のリスクに不安を感じるため、心配な方は自分でセキュリティ対策を行う必要があります。 - 時間がかかる場合がある
オンライン取引なので、申し込み時の本人確認や口座開設手続きが間違っていた場合は、審査に時間がかかることもあります。
銀行で申し込む場合
銀行のメリット
銀行で申し込む際には、以下のようなメリットがあります。
- サポートが手厚い
例えば、スマホで手続きする場合でも、銀行員が直接操作を手伝ってくれることが多いため、手続きに不安を感じる人でも安心です。 - 疑問をすぐ解決できる
店舗に行けば直接相談ができるため、困ったときにすぐ解決できるという利便性があります。 - 心理的安心感がある
長年付き合いのある銀行の店舗で手続きができるため、心理的な安心感を得られること方も多いです。 - 地域密着型サービス
地方銀行などでは、地元の経済状況や取引先の紹介などの情報がもらえることもあります。 - 他の金融取引と連携できる
給与振込口座や住宅ローンなど、すでに利用中の銀行サービスと一元化することで、資産管理がスムーズになる場合があります。
銀行のデメリット
一方で、銀行には以下のデメリットもあります。
- 投資商品が少ない
銀行が取り扱う投資信託の数はネット証券に比べて少ないため、選択肢が限定されます。 - 信託報酬が高い
ネット証券に比べると手数料が高めの商品を扱っていることが多いです。 - 不要な勧誘がある
医療保険や他の金融商品を勧められることがあり、断りにくいと感じる人もいるでしょう。 - 操作が不便
ネット証券に比べて、スマホやパソコンの操作性が悪い場合があります。 - ポイントが貯まらない
クレジットカード積立のような特典がないため、ポイントが貯まりにくい点もマイナスです。 - NISA移管が面倒
最初は銀行で説明を聞いて、慣れた後はネット証券でNISAを利用したいというお客さまがいらっしゃいますが、NISAを他の証券会社に移す場合は、自分で手続きを行わなければならないため手間がかかります。 - 窓口が混雑することがある
店舗の窓口が混雑している場合、手続きに時間がかかることがあります。特に平日しか営業していない店舗だと、仕事の合間に行くのが難しい人もいます。 - 対応の質が異なる
担当者によって説明の分かりやすさや提案の質が異なるため、満足できないケースもあります。 - アナログな手続きが多い
ネット証券と比べると紙の書類を使った手続きが多く、手間に感じることがあります。 - デジタルサービスが不十分な場合がある
銀行によっては、スマホアプリやオンラインサービスが十分に整備されておらず、利用する際に不便を感じることもあります。
ネット証券と銀行のどちらを選ぶべきか?
ネット証券と銀行のどちらを選ぶべきかは、以下のポイントを基に考えるとよいでしょう。
- コストを抑えたい人
→ 手数料が安く、商品が豊富なネット証券がおすすめです。 - サポートを重視したい人
→ 対面でサポートを受けられる銀行が向いています。 - 操作に慣れている人
→ スマホやパソコンを使いこなせる人はネット証券が便利です。 - 初心者で不安が多い人
→ 銀行で始めて、慣れてからネット証券に移行する方法もあります。
おわりに
つみたてNISAを始める際には、「幅広い選択肢から投資先を選びたい」「国内株式投資にもチャレンジしてみたい」などの自分の投資スタイルや、「忙しくて店舗に行く時間がない」「投資に不慣れなので、直接人と話すことで安心感を得たい」などの自分のライフスタイルに合っているのかという観点から検討することも大切です。
また、投資初心者の方の場合は、まず銀行で説明を聞いて基礎知識を身につけた後、ネット証券に移行する方法も検討できるかと思います。
原則として、資産運用はあくまでも余裕資金で行うものです。
よく「NISAは途中で資金が必要になったら、一部売却もできます」と説明されることがありますが、つみたて投資というのは、本来、純資産額が大きく、コストが低いなど条件の良い商品を選び、途中でやめずにコツコツ継続することが成功への近道です。
ネット証券、銀行のいずれを選ぶ場合でも、「余裕資金で始めること」「始めたら継続すること」を念頭に置いて、長期的な視点で資産運用を進めてください。
この記事が、あなたの資産形成の一助になれば幸いです!
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